2016年2月28日日曜日

何これ!観たくなったわ!「「ヤクザ辞めて喰っていけるの?」暴力団の背中にうつる社会という地獄「ヤクザと憲法」」

「ヤクザ辞めて喰っていけるの?」暴力団の背中にうつる社会という地獄「ヤクザと憲法」
 観終わった後に、涙目の友人が「みんなひとりぼっちだった……。すごい孤独だった……」とうめいていた。
 私は涙は流さなかったけど、泣いた友人の気持ちはわかった。これは心がぐちゃぐちゃに散らかる。
 「ヤクザの日常を撮影する」という挑戦的な映画「ヤクザと憲法」。
 そこに映し出された日常は、あまりに「お隣の地獄」だった。

冒頭に「取材謝礼金を払わない、収録テープを事前に見せない、映像にモザイクは原則かけない」という取材時の取り決めが流され、カメラは古いビルの2階の組事務所を映し出す。取材対象は大阪の東組清勇会。小さな事務所は地域の集会所のようで、分厚い防弾扉や虎や龍を彫り込んだ巨大な彫刻、任侠道と彫り込まれた木の置物といった暴力団的なアイテムがむしろ大仰なもののように見えた。
うお、この記事すごいな。読んでたらこれ、観たくなったわ。つまりはめっちゃリアルな暴力団の
日常を映したドキュメンタリー映画ということらしい。暴対法以降、ヤクザの生活はかなり厳しく
なっているようで、さすがに正義の名のもとにここまで人権を踏みにじってよいのか、というのが
記事の描写からも伝わってくる。

「じゃあヤクザ辞めればいいじゃん」って誰もが思うじゃん?その問いは取材陣も実際に発していて、
それに対する東組清勇会の川口和秀会長の答え。「誰が受け入れてくれる?」。

重いね。いろいろな不幸な境遇によって、表の社会で居場所がなくなった人が、唯一の居場所として
入ったヤクザの世界が、正義の名のもとにどんどん弾圧されていくと。でもより大きな問題は、代わりの
まっとうで幸せに生きられる手段が用意されていないことなんだろうね。

ちょっとこれ観てみようかね。どこで上映されてるんだ?
公開劇場 | 映画『ヤクザと憲法』公式サイト
東京だとポレポレ東中野か!あの超マイナーな映画をやっている東中野駅前の映画館か。
公開期間が2016年1月2日(土)〜3月25日(金)ということで、まだ観れる!あとで観に行くことにしよう。