2015年6月20日土曜日

映画イニシエーション・ラブのネタバレなし感想:前田敦子のヒロイン配役が絶妙!

溢れ出る昭和臭がすごい映画「イニシエーション・ラブ」を観てきたので感想でも。
これ、面白くなくなるのでネタバレに関しては見ないで観に行ったほうがいいと思う。
ということで、私も(特に根幹部分の)ネタバレは書かずに感想だけを書く。

これ、主人公の彼女役のヒロインに前田敦子を配役したのは絶妙なぁと思ったわ。
最初主人公との出会いの合コンの場で、キラキラした当たりのヒロイン役として前田敦子が出てきた
時にはものすごく違和感があったんだよ。だって、はっきり言ってあんまりかわいくないじゃん。
AKBファンや前田敦子ファンからは違う景色が見えているのかもしれないけどさぁ。

でも、ファンでもなんでもない一般人から見たら、佐々木希やら新垣結衣やら橋下環奈などがいる
芸能界の中では、前田敦子は全然かわいくないわけよ。一般人の中にいたら、それなりにかわいいと
思うかもしれないけどさ。

ということで、なんでヒロイン役が前田敦子なんだよ、もっと他に選びようがあるだろ!と思いながら
映画を観ていたら、「いや、このヒロイン役は前田敦子がベストなんだ」と気付いてしまった。

というのは、主人公は静岡大学の理系大学生で、ヒロイン役の前田敦子に出会ったのは静岡での合コン。
で、その後主人公は東京で仕事をすることになるんだけど、そこでもっとキレイで大人でお嬢様で、
学生時代慶応で劇団の主演女優をしていた同僚の木村文乃に出会うことになるのよ。

つまり、静岡で出会う主人公のヒロイン役は、地元ではそこそこかわいいと言えないこともないけど、
都会にいる美女と比べると明らかに容姿が劣るという、絶妙な条件を満たす必要があるわけよ。
たしかにそれなら前田敦子だよ!前田敦子がベストでしょ!

ということで、前田敦子のこと、全然1ミリも褒めてないんだけど、この配役の絶妙さはすごいと思ったわ。
まぁでも前田敦子も、女優としてこのポジションは結構いいと思う。だって、美女なんて、芸能界なら
掃いて捨てるほどいくらでもわいてくるじゃん。でもこの、美女扱いされると疑問符しか出てこないけど、
ブスでもない微妙な感じのヒロインってポジションはそうそう思い浮かばないから、なぜか一番の美人
でもないのにAKBでセンターをやっていたっていう前田敦子はいいキャリアを持っていると思う。



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