2015年3月22日日曜日

【経緯まとめ】将棋電王戦FINAL 第2局はどのみち永瀬拓矢六段が優勢だったようだ

「将棋電王戦FINAL 第2局 永瀬拓矢六段 vs Selene」、終盤から観ようかなとか思っていたら、
いつの間にか勝負が決まっていたのでタイムシフトで見返してみたら、どうやら棋士の検討でも、
優勢という判断だったみたいね。
角成らずをソフトが認識できないバグを付いて勝ったという記事があったけど。
将棋電王戦FINAL第2局で衝撃の結末 Seleneが永瀬六段の異例の指し手「角成らず」を認識できず反則負けに


タイムシフトはこちら。


9:29頃に永瀬六段が2七角成らずで王手を仕掛けたところ。このタイミングでは上の評価値を表示
しているやねうら王(去年のバージョン)は先手Seleneが583で優勢という判断。ただ、同タイミングで
片山大輔六段は棋士の検討では永瀬六段が勝ち筋に入っているとのコメント。

その後会場がざわつき出す。永瀬六段はSeleneが角、飛車、歩の不成りを認識できないことを指摘。

立会人がこの対局をどうするか長い協議に入る。40分以上経過してから突然、やねうら王の評価値が
大きく揺れて後手の永瀬六段が1188の大幅優勢と手のひらを返す。

その後の永瀬六段の大盤解説でもどのみち後手永瀬六段の勝ちであったことが示される。


その後に開かれた記者会見の内容。
永瀬六段は事前の対局では5時間の対局だといい勝負で、それ以下だと全然勝てないほど
Seleneは強いソフトだったと強調していた。今回の2七角成らずは、どちらでもよい局面で、少しでも
時間が削れればいいなくらいの認識で指した。バグは偶然発見。練習対局で偶然間違えて角が
成らない手を指したら、10分長考の末投了したので、バグの可能性に気づいたと。

ちなみに今回、Seleneの得意な戦型だったとのこと。最初の5,6手で分が悪い形になってしまったようだ。

以上が第2局の経緯。

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