2015年3月14日土曜日

これは良記事「朝日新聞三浦英之記者による現地レポート『南アフリカの人々は曾野綾子発言をどう受け止めたか』」

朝日新聞三浦英之記者による現地レポート『南アフリカの人々は曾野綾子発言をどう受け止めたか』
慰安婦問題捏造の朝日新聞所属の記者という時点で読む気なくす人もいるだろうけど、これは
かなりの良記事だと思う。朝日新聞アフリカ特派員の三浦英之氏が、作家曽根綾子の居住区は
人種で別々にしたほうがいいという差別発言について、アパルトヘイト政策で苦しんだ南アフリカの
人はどう思うのかを、実際にいろいろな人に聞いて取材をしている。

とくにこの取材がまともだなと思ったのは、当然想定される大量の反対意見の他に、賛成意見も
取り上げているというバランス感覚だ。なんと南アフリカでも、曽根綾子の差別主張のように、
居住者を人種で制限しているオラニアという地域があるとのこと。

町の広報担当によると、治安上の利点があるようだ。南アフリカは「ヨハネスブルグのガイドライン」
という有名コピペができるほど、治安の悪い街として有名だ。下記参照。
『ヨハネスブルグのガイドライン』はどこまで本当? 大使にきいてみた!

で、南アフリカでは年1万7千人の殺人事件が起きるのだが、人種で居住を制限しているオラニアでは
起きていないとのこと。たしかにこれは明らかなるメリットだなぁ。

まぁもちろん記事の大半は曽根綾子の差別発言に対する現地の反対意見であり、そりゃそうだろと
私も思う。

三浦英之氏に同意できるのは、産経新聞がセルフチェックもせずに曽根綾子の差別発言の載せた
ことを批判する下記の部分だ。
-----
一方で、南アの人々が疑問視していたのは日本のシステムに関する問題点だった。曽野さんが意見発表したのはブロクでなく、多くの購読者を抱える新聞社だったから。そんな意見を載せる新聞が本当にあるのか、そこにセルフチェックは働かないのかと。
産経新聞は「意見の一つとして掲載した」と釈明するが、例えば慰安婦問題で朝日新聞が同様の釈明をしたら、産経新聞は「そうだね」と頷いただろうか。もしチェック機能が働かなかったのだとしたら、問題の根を突き止めきちんと謝罪すべきだと私は思う
-----

たしかにそうだね。朝日新聞の慰安婦捏造問題は当然責められるべきもので、
 「意見の一つとして掲載した」のような釈明も当然許されないわけだが、それと同様に、産経新聞の
差別発言掲載に関しては、そんな釈明で当然許されるものではないだろう。