2015年3月13日金曜日

院外処方と院内処方の価格差はおよそ倍の金額になるらしい

政治的にアンタッチャブルだった「おかしな医薬分業」の実態が規制改革会議でようやく議論の対象に
これ!そうか!やっぱりそうだったのか!昔ながらの病院に通ったことがある人は実感値として
持っていたと思うんだけど、医者が直接薬を出してくれる院内処方の病院の方が、医者は処方箋の
発行のみ行い、薬は薬局でもらう仕組みの院外処方の病院よりも圧倒的に安いんだよね。

今は病院と薬局が分かれているところの方が圧倒的に多くなってしまったが、まだ院内処方の
病院が多い過渡期を経験している人は、院外処方の病院で高っ!って思った記憶あるんじゃないかな。

で、上記記事では、その辺の経験値を実際に数値で出している。
院外処方だと、医療機関に払う処方せん料が680円、これに薬局に払う調剤料が350円、調剤基本料が410円、薬剤服用歴管理指導料が410円で合計1850円かかる。ところが、院内処方なら医療機関に払う薬剤情報提供料が100円、手帳記載加算が30円、調剤料が90円、処方料が420円、調剤技術基本料が80円で、薬局への支払いはゼロだから合計720円である(自己負担と保険部分を含む総額、規制改革推進室調べ)。
ということで、院外処方だと1850円掛かるのが、院内処方だと720円で済むとのこと。これ!実感値に
近い。たしかに薬も処方してくれる病院だと1000円位しか掛からないのに、診察と薬局が分離している
病院にかかった途端2000円くらいになった記憶があるわ。

で、なんでそんな医薬分業という患者への負担が大きくなる方向に舵が切られたかというと、
利益優先の医者が薬を処方しまくる「薬漬け医療」の問題を解決するために1956年に医薬分業法が
施行され、74年に院外処方のインセンティブが大幅に引き上がられたことが起爆剤になって、
医薬分業が進んだとのこと。

なるほどね、そういうことだったのか。ただ、結局患者の負担が大きすぎるということで、院内処方か
院外処方かという議論が最近始まったというのが元記事の解説みたいね。まぁインセンティブ云々は
さておき、患者のメリットとしては院内処方のほうが全然安いしメリットが大きいかなぁとは思うね。