2014年8月17日日曜日

ブラック企業ワタミで出世するタイプの従業員のインタビューが面白い

ワタミ店長実名告発!「僕は目の前の焼き鳥が冷めていくのが耐えられない」
これちょっとメモっとこうかな。経営者が会社について言及するよりも、従業員が会社について
言及しているコンテンツの方が会社の一面がよくわかるので参考になるなぁという感じ。
しかし元記事のタイトルひどいな。内容が全然告発じゃないし、ただの釣り記事じゃないか。

さて、内容としてはワタミ自慢の現場で働くスター社員森谷明博氏が実名でインタビューをしたと
いうもので、いかにもワタミイズムを継承している感じの俺は猛烈に働くよって内容。
以下に突っ込みどころが集約されている。
ワタミグループ内で不幸な事件が起きて、人が亡くなりました。“ブラック”という批判も正しい部分があるのでしょう。痛切な反省をしなくてはいけません。

従業員にはきちんと休んでもらっていますけど、僕はこれからも働きますよ。「ブラックだ」なんて声は関係ない。会社に必要とされているかすらわからない週休2日の悠々自適の人生もいいでしょう。だけど社会から必要とされるべく毎日懸命に働く人生にだって価値はある。
まず、2008年の女性従業員過労自殺のことを「不幸な事件」とか交通事故かなにかみたいな
言い方をしているけど、これ、ワタミの企業体質によって引き起こされた人災だろ。

「従業員にはきちんと休んでもらっていますけど」と言っているが、「週休2日」を悠々自適とまるで
悪であるかの如く言っている時点で、ちゃんと週休2日を従業員に取らせているのか極めて怪しい。

「会社に必要とされているかすらわからない週休2日の悠々自適の人生」って、何これ?
さっきも書いたが週休2日を悪のように言っている感覚がやばいし、悠々自適とか、いやそれが
普通だから。この発言かなりやばいな。ブラック企業体質を象徴している発言だな。

「社会から必要とされるべく毎日懸命に働く人生にだって価値はある」 って残念ながらワタミは
社会から必要とされていない。ブラック企業なんだから。なくなってほしいとみんなが思っているから
業績が下がっているんだよ。「ワタミ」がつく業態は特に。

このインタビューの特に重要な点は、企業は表に出す社員は自分の企業の文化を体現している
スター社員を出してくるわけなんだけど、それがこの人だという点。その意味で、従業員自殺事件
以降もワタミは全く変わっていないんだなぁということがよくわかる記事だったと思う。

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