2013年9月8日日曜日

半沢直樹8話の内容まとめと感想。大和田常務「・・楽しみにしているよ(棒)」


半沢直樹の8話、なんかマンガチックだったな。よくあるデータ重視キャラで、数字に対しては
天才的な能力を発揮するが、データでは測れない定性的な面を対決時に突かれて負けるという、
「ぼ・・ぼくのデータによるシミュレーションでは99.999999%勝てると出ていたのに・・」的な、
よくあるかませキャラが出てきて予想通り負けてた。ちょっと展開がチープだったな。
ということで、内容をまとめてみようかと。

大和田への土下座により、その場の伊勢島ホテル担当外しの危機は乗り切った半沢だったが、
依然として半沢を担当から外そうとする岸川部長たち。半沢の上司である内藤部長は、その動きに
激しく反発するが、結局大和田の提案により、次の金融庁調査の模擬検査を社内で行い、それを
乗り切れなければ、半沢を伊勢島ホテルの担当から外すという流れになってしまった(漫画的展開w)。

模擬検査とはいうが、もちろんそれは形だけで、実態は半沢外しのためのもの。大和田からすれば、
今回伊勢島ホテルを破綻寸前に導いた後、自分がそれを打開するという流れを作ることで、
中野渡頭取を責任問題として引きずり下ろした挙句、自分が頭取につくという流れを作りたい
のだ。そのために現在の半沢と伊勢島ホテル社長の湯浅は邪魔者だった。聞き取り担当は
大和田や岸川の息がかかった福山次長が行うことになった。この男、データがすべてという信条で、
常にタブレットを持ち歩き、メガネをクイッと上げながら細かい数字を小数点まで覚えているという
テンプレデータキャラ(これも漫画的w)。

一方タミヤ電機に出向になった近藤は、自分の机にしまった帳簿から特定のページが抜き取られて
いることに気づく。課長を問い詰めるも知らぬ存ぜぬの一点張り。税理士のところに該当ページの
原本があるのではないかと半沢からアドバイスを受けた近藤は、渋る税理士に対して粉飾決算に
加担していたと銀行にバラすぞと脅し、該当ページの原本を手に入れる。そこにはあるアパレル会社に
3000万円を貸し出しているとの記載が。そしてその3000万円は銀行から借りたものだった。
つまりタミヤ電機は銀行から借りたお金を他社に横流しで貸し出していたことになる。

近藤はタミヤ電機社長の前川を問い詰めるも知らぬ存ぜぬの一点張り。それどころか、近藤を
更に他社へ出向させるとの内示を伝えた。

半沢はシステム開発会社、ナルセン破綻の危機に関していろいろと情報を調べていた。第1部の
とき世話になった新聞記者から電話が入る。金融庁や銀行は気付いていないが、実はナルセンは
反社会的組織とつながりがあるということがそこで判明。つまり、伊勢島ホテルはナルセンが訴訟に
勝とうが負けようがどのみち一刻も早く手を切らなければならない。かと言って、113億も既に
ナルセンに投資している伊勢島ホテルが今更システム会社を変えることもできない。そんなことを
渡真利、近藤の同期たちと話しているうちに渡真利からある提案が。半沢も実は同じことを
思いついていたようだった。

その秘策を湯浅に話すため伊勢島ホテルに向かったところ、途中で羽根専務に会う。
羽根専務は
「あまり無理はなさらずに、あとのことは、新しい担当者の方にお任せしたらどうかしら」
と声を掛け、去っていく(ここ伏線)。

金融庁調査の模擬検査が始まる。福山は半沢たちの提案を否定し、結局企業は人だから、
世襲を断ち切らなければならない。後任には羽根専務がよいと提案する。

ここで半沢の反撃開始。「あなたは羽根専務にあったことがあるのか?」と。福山は羽根専務に
会ったことがなかった。そして半沢はそれに気づいていた。あの優秀なホテルマンである羽根専務が、
半沢の後任予定の者を名前ではなく、「新しい担当者の方」と言っていたからだ。

人が大事と言っているのに羽根専務に会ったこともない。会ったこともない人を次期社長に
ふさわしいと言うのは矛盾していると問い詰められ、言い返せない福山。さらに、120億の損失は
羽根専務が出したもので、それを伊勢島ホテルで内部告発したものがいるが、銀行の上層部に
もみ消されたことも知らないのか?と問い詰められ福山撃沈。半沢の勝利。

そのとき近藤は、タミヤ電機が3000万の貸付を行ったファッション企業ラフィットの女社長の尾行を
していた。彼女が入っていった自宅の表札を見たら、なんとそこには大和田と書かれていた。


ということで、最後の最後で大枠の話が動き出しそうな展開があったけれども、福山との対決は、
漫画でよくあるチープなシナリオで、小木曽や古里の回のほうが個人的にはよかったなぁ。
ここ何回か、毎回名言、名演技を連発している大和田常務の今回の名シーンは、羽根専務の
120億の損失を隠蔽して200億の不正融資をした人物が銀行内部にいると半沢が言ったシーンで、
半沢「いい加減なことかどうか、また誰が何のために京橋支店に指示をしたのか、それは今後
必ず明らかにしていくつもりです。楽しみにしていてください、大和田常務!」
大和田「・・ ・・ ・・楽しみにしているよ(棒)」
のところの変な間と、「楽しみにしているよ」の棒読みっぷりが秀逸だったww。

半沢直樹4話の内容まとめと感想、壇蜜の演技が棒だった・・
半沢直樹5話の内容まとめと感想
半沢直樹6話の内容まとめと感想。大和田常務「はい、よくわかりましたっ」 
半沢直樹7話の内容まとめと感想。大和田常務「だったら・・土下座でもしてみるか?」
半沢直樹8話の内容まとめと感想。大和田常務「・・楽しみにしているよ(棒)」 
半沢直樹9話の内容まとめと感想。大和田常務「もう一度なってみないかね?銀行員に」
半沢直樹10話(最終回)の内容まとめと感想。ラストの終わり方が微妙すぎる・・


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