2013年7月21日日曜日

フライングドッグ(flying DOG)のアニメ作品に名曲が多いのはなぜなんだろう?

これ、単に私が好みなだけなのか、他の人もそう思っているのかわからないんだけど、
いい曲だなと思った時にその曲の周辺でフライングドッグ(flying DOG)のロゴを見ることが
多くて、なんでなのかちょっと気になった。いくつか挙げてみようと思う。


「きんいろモザイク」のED曲の「Your Voice」。これは実はカバー曲で、元々は土岐麻子さんが
歌っていた曲なんだけど、この曲をチョイスしてきたセンスがすごいと思う。これがこのアニメの
視聴の決め手になったくらいだし。


「こばと。」のED曲「ジェリーフィッシュの告白」。この曲も派手さはないけど、
久々に聞いてもいいな、と思う心に残る曲。「こばと。」はもう1曲、鳥肌モノの名曲がある。
こばと。O.S.T.1 春のうたかた
TVサントラ 花澤香菜 中島愛 坂本真綾
flying DOG (2010-02-03)
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「こばと。」1話で赤ちゃんを泣き止ませるためにこばとが歌を歌ったシーン。私はこのシーンを
見て「こばと。」の視聴継続を決めた。この挿入歌の曲名は「あした来る日」。
こばと。O.S.T.2 桜咲くころ
TVサントラ 花澤香菜 with こどもたち 花澤香菜 中島愛 斎藤千和
flying DOG (2010-03-24)
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「狼と香辛料」のOP曲「旅の途中」。この曲に限らず「狼と香辛料」は作品全体で流れる曲が
静かで、余韻が残るような曲が多い。「狼と香辛料」は特にいい曲が多いのでもう1曲くらい紹介。
狼と香辛料 original soundtracks
TVサントラ 清浦夏実 ROCKY CHACK
JVCエンタテインメント (2008-03-12)
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「狼と香辛料Ⅱ」のED曲「Perfect World」。
狼と香辛料II O.S.T 狼と「幸せであり続ける物語」の音楽
TVサントラ 新居昭乃 ROCKY CHACK
flying DOG (2009-09-23)
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Perfect World
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ROCKY CHACK
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「N・H・Kにようこそ!」のOP曲「パズル」。ちなみにこの作品の「NHK」は「日本放送協会」の略
ではなく、「日本ひきこもり協会」の略。話はたしか微妙だったんだけど、このOPはいいなと思った。
テレビアニメーション「N・H・Kにようこそ!」サウンドコレクション サニーサイドにようこそ!
TVサントラ パール兄弟 大槻ケンヂ 橘高文彦 ROUND TABLE featuring Nino 宍戸留美 滝本竜彦 佐々倉有吾 西園悟 高浪敬太郎
ビクターエンタテインメント (2006-11-22)
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「ARIA」のOP曲「ウンディーネ」。「ARIA」はベネチアを模した火星のネオベネチアで、水先案内人の
「ウンディーネ」を目指す少女たちの話。この作品も、全体に流れる静かでキラキラした日々を
音楽がうまく彩っている。
天球の音楽
天球の音楽
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牧野由依
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「ARIA The ANIMATION」オリジナルサウンドトラック
TVサントラ 河井英里 ROUND TABLE featuring Nino 牧野由依
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「輪廻のラグランジェ season2」のOP曲「マーブル」。「輪廻のラグランジェ」は鴨川を舞台にした
ロボットアニメ。海がキラキラ静かに輝いている感じがとてもよいのだけど、音楽がとても合っている。
マーブル/忘れないよ。
マーブル/忘れないよ。
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中島愛
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輪廻のラグランジェ season2 オリジナルサウンドトラック
TVサントラ 中島愛 鴨女ジャージ部(石原夏織・瀬戸麻沙美・茅野愛衣)
flying DOG (2012-09-26)
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「ココロ図書館」のED曲「月は見てる」。ココロ図書館は人里離れたところにある図書館で働く、
3人の司書姉妹の物語。ARIAと同じで、心がホロッとする話が多い。「魔法少女まどか☆マギカ」の
暁美ほむら役を演じた斎藤千和さんの初の主演作品。
ココロ図書館 ORIGINAL SOUNDTRACK
TVサントラ 山野裕子
ビクターエンタテインメント (2001-12-19)
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天空のエスカフローネのOP「約束はいらない」。この曲が好きで、まだビデオとカセットだった時代に
録画したエスカフローネのOP部分を何度も巻き戻して再生してた記憶がある。今はなんていい
時代になったんだ(遠い目)。これ、フライングドッグが音楽を担当したのかよくわからないんだけど、
今はフライングドッグから坂本真綾さんの曲が出ているのでこれも紹介。
坂本真綾 15周年記念ベストアルバム everywhere(初回限定盤)(DVD付)
坂本真綾
フライングドッグ (2010-03-31)
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なんていうか、挙げた曲から伝わったかどうかよくわからないのだが、萌え系の消費されていく
音楽と明確に異なる方向性で曲を作っている感じがして、そこが気になった次第。
あんまりこの業界詳しくないので、wikipediaを見るくらいしか検索手段がないのだが、これによると
元々フライングドッグの前身となるレーベルが「アニメ作品個々の雰囲気に合致したアーティスト」
を選ぶという方針で、アニメ作品にありがちなタイアップを行わずに行なっていたようだ。

現レーベルになってからの傾向としても、1プロデューサーが1作品を専属で担当して、彼らが
アーティストを選定するという方針を取っているようだ。そして萌えアニメとも距離を置いているようだ。

なるほど、なんとなく理由が見えてきたというか、合っているかわからないんだけど、
・1プロデューサーが専属で1作品を担当し、アーティストや曲選定を担当する
・タイアップをしない
の2つがおそらくこの業界では独特なんじゃないかな。複数作品をプロデューサーが担当してたら、
作品の世界観に合わせて曲選定をするというところに割く時間が限られて、おざなりになることも
十分考えられるし、ハガレンとかコナンとか、有名作品ではタイアップが普通に行われているけど、
それやると世界観とマッチしないOPやEDになることがしばしば起きる。萌えアニメとかでは
アイドル声優がOPを担当することも多々あるし。「きんいろモザイク」はOPもEDも出演声優が
歌っているけど、OPはまぁどうでもいいとして、EDと作中のBGMはしっかり選んでいる感じがする。